ΔLoc(デルタロック)の締結メカニズム
先に装着される左ねじの「Lナット」に造形された三角柱状のΔ(デルタ)部の3つの頂部が、後から装着される右ねじの「Rナット」の円筒部を塑性変形させます。L/R-ΔLoc(デルタロック)機構は、デルタ部の外周長と円筒部の内周長とがほぼ等しくなるよう「異形等周」に設定されています。この円筒部は、その変形が塑性域内になるように設計されており、デルタ部への嵌合時に円いモノを三角に沿わせ馴染ませつつ、残留弾性域で圧接されるように構成したことで、強靭なロッキング状態を保持することができるようになっています。これにより2つのナットは一体化され、L/Rボルトから抜け出すことができなくなるのです。
そもそも弾塑性力学とは
物体は外部からの力で変形しますが、変形したまま元の形状に戻らないのが塑性変形(永久変形)であり、これに対して変形しても外部からの力がなくなれば元の形状に戻るのが弾性変形です。「弾塑性力学」は、この異なる性質を合わせ考えたモノ。

Back